止まっていた時間がまた動き出す ~ジュエリーリフォーム~

リフォームした指輪

もう南関東は梅雨明けだそうです!ってまだ7月にもなってないのに・・。なんせ観測史上最速だそうです。

梅雨もじめじめして嫌ですが、これからドッと暑い日が続くというのも気が滅入りますね。(^^;)

 

今回また、リフォームをさせて頂いたものをご紹介したいと思います。

50代の男性のお客様からのご依頼で、まずひとつは、お年を召したお母様の、サイズが入らなくなって、もうずっと使われていなかった大きな翡翠とアメシストの指輪の、リフォームのご相談をお預かりました。

 

もうひとつは、亡くなられたお父様の遺品が手つかずであって、その中で少しでも何かに生かせるものがあれば、それを利用して、ご自分用の指輪にでもしようか・・というお話でした。

 

ご本人いわく、「本当にガラクタばかりで、金属も銀なのか真鍮なのかメッキなのか?」と、おっしゃられておりましたが、とりあえずあるものを全部お送り頂きました。

その中で、利用できそうな石ははずし、使えそうな地金等を仕分けさせて頂いて、地金屋さんに売却させて頂きました。

 

まずはお母様の、大きな翡翠とアメシストの指輪を、リフォームしたいというご相談でした。

男性のご依頼主様からデザインのご希望がありまして、後々サイズ直しをしたら、自分も使える様な指輪のデザインでリフォームをするというご提案がありました。

 

そのデザイン案を詳しくお伺いしまして、それはそれで素敵だな~と思いましたが、そのアイデアで制作した場合、やはり男性のお客様用なので、かなり幅が広いがっちりした感じの指輪になる様なイメージでした。

 

お預かりした翡翠の指輪をよく見てみると、台座もPt900で、脇に小さなダイヤも入っていて、指輪のゆがみや、石のゆるみ、サイズ直しをして、新品仕上げに磨き直せば、翡翠の指輪はこのままでも十分可愛らしいデザインだったので、かなりご年配のお母様が使用するには着脱もしやすい、このままのデザインの方がちょうど合うのではないでしょうか?と、私の方からご提案させて頂きました。

 

この様な時は正直、お客様のお考えを否定する感じにに取られてしまったらどうしよう(>_<)・・などと、いつも少々ビビりながらご提案させて頂いております・・。(笑)

幸い、お客様も同じように感じて下さって、同意をして頂けたので良かったです・・(^^)。

 

そして、もう一つのアメシストの指輪は、台座にPWGという刻印が入っておりました。※こちらは調べてみた所、真鍮・スズ・銅・鉛を含む合金で、銀の艶消し仕上げの素材だそうです。

 

こちらの方は台座を、K18イエローゴールドにする事になりました。お客様のご希望により、これも翡翠の指輪のデザインに雰囲気が似ている感じで制作して下さい、というご依頼で受けたまわりました。

 

そしてもうひとつ、お送り頂いたご遺品の中で、大きなムーンストーンのシルバーの指輪があったので、それもお母様用に指輪にしてほしいとの事でした。

こちらは、素材もデザインも全部お任せで制作して下さい・・というご依頼でしたので、ご遺品の中にあった、タイピンに使われていたパールを利用して、画像の様な感じにさせて頂きました。↓

 

PT900と、K18イエローゴールドの素材違いの大きな色石の指輪に、ムーンストーンとパールのまた全然違う印象の指輪と、3つリフォームさせて頂きました。

 

それと現在、お父様のご遺品の中にあったカフスセットのオパール3つを使って、ご依頼主様用のリングを制作させて頂いております。またそれは後程ご紹介させて頂ければと思います。

 

後にお客様からメールを頂戴し、お母様が出来上がった指輪を見て、予想以上に大変喜んで下さったとのご連絡を頂いて、私もとても嬉しい気持ちにさせて頂きました。こちらこそ、有難うございました!(^^)