ピンクシルバーっていったい何なん?σ( -ˇ.ˇ- )

ピンクシルバーと聞いて、その名の通りピンク色のシルバーの事なのは大体想像がつきますよね。
淡いピンク色の肌なじみの良い優しい色合いが特徴で、エスのリングでもピンクシルバー仕様のものがいくつかございます。
とは言え、なんでピンク色になるの?どうやって出来てる地金なの?という事はあまりご存じ無いのではと思いまして、ブログに書いてみようかと思いました。
ピンクシルバーと一言でいっても、それぞれ業者さんによって配合が違いまして、色味もそれぞれ比べてみると違いが判ります。
自分が利用している業者さんのピンクシルバーの配合はこんな感じでした。
<ピンクシルバー>
・シルバーAg38%
・銅Cu57%
・パラジウムPd4%
・金Au0.5%
・亜鉛Zn0.5%
👆基本的には銀に銅を加えてピンク色を出している素材になります。
銀よりも銅の割合が高いので、スターリングシルバーよりも固い素材になります。
※ちなみにスターリングシルバー(SV925)は、銀92.5%、銅7.5%の配合で出来た素材です。
更に見てもらうとお判りになる様に、シルバー以外にパラジウムやら金まで配合されております。
という事は、そうです。金は現在最高値を更新し、尚もず~っと高止まりを続けている状況。
そして・・ピンクシルバーは今現在、SV925よりも1g単価が倍以上となっております!
まったく・・全ての地金の価格が高くってもうやんなっちゃいます。
配合量は全体の中で微量だとしても、それだけ高額な地金なんですよね~。(-“-)
地金相場なんて普段は全く見ない方でも、昨今の金相場の高騰が続いているなんて話は、どこからか耳にするのではないかと思います。ちなみに4月には金1g/17,160円の最高値を更新致しました。
また金だけでなく、銀もずっと高値を続けていますし、パラジウムも一時期よりも価格が下がっているとは言え、プラチナと同等位の価格です。
(★パラジウムとは・・プラチナのような白銀の輝きを持ち、希少性が高くレアメタルの1つとして知られており、工業用の部品やジュエリーなどの地金に使われている金属)
※パラジウムについて書かせて頂いた過去のブログはこちら
と、まあ愚痴はこの位にしておいて・・とは言え、ピンクシルバーの色合いって本当にキレイです。ふんわりしたピンク色っていうのか、K18ピンクゴールドとはまた違った柔らかい優しい色味がいい味を出してくれます。
シルバーのリングと並べるとまた違いが判りやすいです。
こちらは桜と猫の透かし彫りリングです。シルバーはいぶしのつや消し仕上げ、ピンクシルバーは鏡面の白仕上げになっています。
同じデザインでも、それぞれに違った雰囲気になりますよね。
色違いでペアリングも素適だと思います。★猫と桜の透かし彫りリングの詳細はコチラから。
ピンクシルバーは基本的には安全な素材ですが、銅の含有量が高い為、金属アレルギーがある方は影響を及ぼす可能性もございます。
もし今まで着けていたアクセサリーなどでお心当たりがある場合はご注意が必要かもしれません。
時々お客様にも金属アレルギーについて質問を頂いたりする事がありますが、その度合いもかなり個人差があるので、なかなかハッキリした事は正直判らないのが現状ですが、アレルギーが出やすいと言われている金属はあります。
以下過去のブログから抜粋↓
まず【金属アレルギー】とは?
アクセサリーなどの金属が、体からでる汗や体液からわずかに溶け出し、その金属が「イオン化」して体内に入り込む事で体が異物と判断し、アレルギー反応を引き起こす・・これが「金属アレルギー」です。★イオン化とは→金属の成分が汗などで溶け出す事
まずは、汗をかく季節には注意をするという事と、アクセサリーをこまめにはずしたり、汗を拭きとったりする事でも、予防にはなりますね。
そして金属アレルギーの原因として、そのアレルギーを引き起こしやすい割合の高い金属を順に並べてみるとこんな感じです。汗などによって溶け出しやすい金属の順番とも言えます。
1.水銀 2.ニッケル 3.コバルト 4.スズ 5. パラジウム 6.クロム 7.銅 8.白金(プラチナ) 9.亜鉛 10.金
とまあ、こんな知識も頭に入れておいて頂くと良いのではないかと思います。
そんなことを踏まえつつも、ピンクシルバーは素敵な優しい色合いが魅力的なアクセサリーなので、お楽しみ頂けたらと思います。(^^)