こんな感じで作ってます・・霞桜リング革(皮)入り 制作の流れ

どこもかしこも、桜が満開です!!! \(ー□ー)/
それにちなみまして、今回のブログでは【霞桜リング 革(皮)入り】の制作の裏側を、簡単にご紹介させて頂こうと思います。
霞桜リングというのは、桜の透かし彫りを施したコレです。↓
こちらのリングは、透かし彫りの桜の絵柄から、革(皮)の様々な色と質感を楽しむ事が出来るのが特徴です。
なので、革(皮)を入れる為の隙間が必要となる為、指輪の内部には空間があります。
それは二枚の銀板の間に、革(皮)の厚みに合わせたサイズの銀角線を、両サイドに挟んでロウ付けする事で空間を作っています。
桜の透かし彫りは、糸鋸でひとつひとつ丁寧に描いていきます。
- 1.部分的にメルト(半とかしの技法)を施して「霞」を表現
- 2.メルトを施した銀板に桜の透かし彫り(仕上げ前)
- 3.リング内側の銀板に銀角線を巻きつけ、ロウ付けする
- 4.霞桜リングの表面と裏面
- 5.指輪のサイズに合わせて、木槌で叩きながら形を整えていく
- 6.霞桜リングの表側、裏側のパーツが完成
- 7.霞桜リングの表面と裏面を合体
- 8.霞桜リングの表面と裏面を合わせてロウ付けする
- 9.やすりで削り出し、磨きの工程を得て、指輪となっていきます。
少々補足させて頂くと・・
8.から9.では、ロウ付け作業で出来た酸化膜で黒くキタナイ状態のものが、なぜか急に白くキレイになっています。(笑)これは、↓の水で何十倍も薄めた希硫酸で少し煮る事で酸化膜がとれます。
作業の途中で出てくる銀角線とは、シルバーをバーナーで溶解して銀塊を作り、なんどもハンマーで叩きながら地金を締めつつ、なましつつを繰り返し、1.2ミリ、1.3ミリなど、サイズを分けて、何度もその太さになるまでローラーで引いて、なましてを繰り返し、制作します。これもなかなか骨の折れる作業でして・・・。
夏は汗だくです。
- ↑ローラーは、銀などの金属を板状にしたり、角棒、角線などにする為のもの
- 銀角棒と銀角線
ざっと簡単に説明させて頂くと、霞桜リング革入りは、この様な流れ、工程によって制作されています。
ものすごく簡略化されておりますが。(笑)
だってとにかく、作業をしながら写真を撮るのが難しいのです!(ーー;)
バーナーでロウ付けする時などの、両手を使う作業では撮れないので、目線カメラとかあったら便利だな~と思いました。そうすれば、もうちょっとイイ写真が撮れそうなのに・・。(ーー)
ちょっと本気で検討してみます。。。