16年後の結婚指輪

16年後のハーフエタニティマリッジリング

これなんだけど~。。といって、友人に差し出された指輪。

なんか石が全部とれちゃって、穴だけ開いてる様に見えたその指輪。

16年後のハーフエタニティマリッジリング

「これどうしたのコレ?石も無いしボコボコになっちゃってるね~。地金として売りたいのかい?」と私。

「いや、それキミに作ってもらった結婚指輪だよ。多分、石も取れてないよ。」

と・・・。

よ~~くルーペで見たら、色々なものにぶつかって、石の周りの地金が潰れてボッコボコになって、ほぼ石が埋まってしまっている様な状態で、穴があいているだけにしか見えないが、ちゃんとダイヤ入ってる~!ってか埋まってる~!( ゚Д゚)・・事が判明しました。いやいや失礼しました。

かれこれ16年程前になりますか・・彼女の結婚指輪として、確かご両親の指輪を地金として使って、そこにハーフエタニティリングっぽく、ダイヤを数個埋め込んだ指輪を制作した事を思い出しました。

指の細かった彼女に、確か6号位で制作した様な気がします。

彼女→「今じゃ全く入りゃしねえ・・。(-“-)」・・・時の流れは残酷です。

いやしかしまあ、どうやったらこんなになるのかね~?

指輪をしたまま、石の方を手のひら側にして、鉄棒で逆上がりの練習でもしたか?

硬~い地面の上で、何十回も拍手腕立て伏せでもしたのか?www

とまあ記憶をさかのぼり検証をしてみても、気が付いたらこんなんなってたので判らないとの事。

結局、「時の流れがそうさせた・・( ;∀;)」という所に落ち着きました。

とにかくこれを、サイズも直して、もう一度指輪として復活させたい!というのが彼女の希望です。

彼女のお父さんは早くに亡くなっている事もあり、お父さんとお母さんの指輪を溶かして地金として使用した指輪なので、思い入れもあるんだろ~なぁ。

今までもお客様から、ご家族の方が身に着けていたものを地金として使って、マリッジリングにしたり、オリジナルデザインのペンダントトップを制作させて頂いたりする事が何度かございました。

形を変えても、時代を超えて受け継がれていくというのは、ずーっと家族が繋がっている様な、これからも紡いでいくみたいな感じが、私は好きです。

そのお手伝いをさせて頂ける事は、私としてもとても嬉しいです。(^^)

ただ、ボッコボコ状態のこれを、このままサイズ直しだけで復活させる事は厳しいので(笑)、一回スクラップ状態からの復活になる訳ですが。。。

そしてこの、ほぼほぼ埋まってしまっているダイヤを、全部キレイに取り出せるかな~(>_<)と、少々心配です。。