苗族(ミャオ族)の銀飾り

苗族(ミャオ族)の銀飾

中国に旅行に行った先輩から、「銀の装飾品がいっぱい載ってるから、参考になるかも~」と頂いた、お土産の本。

苗族(ミャオ族)の銀飾

苗族(ミャオ族)の銀飾

「苗族 銀飾」 と書かれたこちらの本、中身は全て中国語でしたので、何が書いてあるかは判りませんでしたが、

ネックレス、バングル、リング、髪飾り、王冠?など、様々なアイテムの銀のアクセサリーの写真が沢山載っていました。

表紙の女性の様子からして、気軽におしゃれで着ける「シルバーアクセサリー」というには、あまりにも違ってみえる銀装飾品。

ほぼ顔が隠れるくらいの銀の飾り物をしております。これは「シルバーアクセサリー」と軽く言える様な感じではないですね・・。

 

まず思ったのは、いったい総重量何キロあるの!と、つっこみたくなる程にふんだんに使われた銀の量と、

その大きさ!まずはそのインパクトにやられました。しかし良く見ると、とても繊細な細工が施されており、

そのダイナミックさと、相反する繊細さ、まさに芸術品!

 

興味を持ったので少し調べてみると、「苗族」とはミャオ族と読むそうで、女性たちの銀飾りを見ると、頭から足先までくまなく飾られ、

その重さは10~15キロにもなるそう。祝祭日の際にはこの様なきらびやかな華やかな銀装飾品を身にまとい、お祝いするみたいですね。

 

この様な銀飾りを作るには、銀職人に相当優れた技術が必要で、代々伝わる造形は守りつつも、それぞれの民族の伝統や習慣や風習に合わせた新しいデザインの発想力も必要だという・・・。銀職人さんの中でも、これを全てこなせる人は、とても貴重な存在でしょうね・・。

 

ミャオ族(苗族)の銀飾り、かんざし、くし、首飾り、胸飾り、イヤリングなどは非常に華やかなことで有名で、

多くは民間の職人さんによって制作されていて、銀のかたまりを熔かし、型で鋳ぬき、龍や鳳凰といった図案を彫刻刀を用いて彫り、

それらのパーツを溶接して合わせて、一つの装飾品に仕上げる・・本当に全て手作業で、一つ一つ丁寧に作られているそうです。

この銀細工は「苗銀」と呼ばれ、は、かつては純銀で作成されていたそうですが、現在では20~30%の銀を含む、銅やニッケルなどとの合金が主流となっているようですね。

 

今回は私自身、苗族(ミャオ族)の存在を初めて知りました。

そして素晴らしい技術を持つ、銀職人さんがいる事を知る事ができました。

ミャオ族(苗族)の銀飾り職人

苗族の銀飾り職人